ドクターズインタビュー

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院長インタビュー

整形外科医の道に進んだのは
「自分がお世話になったから」

医師を目指されたきっかけは?

医師をしていた祖父の兄、大叔父から仕事の話を聞く機会があって、漠然と憧れたのが発端です。私が高校2年生の冬に阪神淡路大震災が起きたのですが、当時、家族が住んでいた家が住めなくなり、春休みの間だけ、姫路にいた大叔父の家でお世話になることになりました。
高校2年生の春休みですから、自然と進路の話になります。文系に進もうか、工学系に進もうかと迷っていましたが、大叔父から医師という仕事の話を聞いて「そんな仕事もあるのか」と感銘を受け、医学部を目指すことにしたのです。

整形外科の道を選ばれた理由は?

一番の理由はやはり「自分がよくお世話になっていたから」です。学生時代は野球を中心として、色々なスポーツを経験しました。スポーツには怪我がつきものですから、当時はよく整形外科にお世話になっていて、自分の中で最も親しみのある診療科だったのです。

もう一つの理由は外科医になりたかったからです。他にも心臓血管外科、消化器外科が候補に入っていましたが、一番早く執刀医としての経験が積めるのではないかと思い、整形外科を選びました。

あともう一つ理由があります。それは患者様が皆様お元気だからです。自分が一生の仕事をするうえで、スポーツをしている・していないにかかわらず、お元気な人たちと関わっていけるところがいいなと思い、整形外科医の道に進みました。

 

開業のきっかけは「とある気づき」

開業されたのには、何かきっかけがあったのでしょうか?

実は独立開業はあまり考えておりませんでした。どちらかというと「勤務医をしながら、手術をたくさん担当して、たくさんの患者様を救う」という整形外科医像が、私の理想的なスタンスでした。
しかし、長年そういったスタンスで整形外科医をしているうちに、少しずつ考え方が変わっていきました。大学病院で働いていると、ほとんどの患者様は「手術ありき」の紹介でいらっしゃいます。

大学病院の医師は、その患者様たちを手術して、地域のクリニック様にお返しします。すると、そのあとのリハビリにはまったくかかわらないわけです。誤解を恐れず言えば、どういうことをしてもらっているかが見えない。

あるいは保存療法だけで治る、リハビリだけで治る患者様の場合、大学病院はリハビリをしていないので診ることができません。その場合は手術せずに地域のクリニック様にお返しするのですが、やはり「どういうリハビリをしているかはわからないが、とにかくリハビリをしてもらう」という形をとらざるを得ません。
そうしているうちに「自分で最後まで責任を持って診たい」と思うことが増えてきたのです。開業という選択肢がぼんやりと見えてきたのはその頃です。

大学病院の勤務医として学会で発表したり、海外に出張したり、若い先生方の手術指導をしたりするのはとても楽しい時間でしたから、そこから離れることへの葛藤はありました。しかし一回きりの人生なのだから、地域の中で特色を持ったことをやるのもいいのではないかと思い、開業を決心しました。

西宮市に開業したのには、何かご縁があったのですか?

私は中学生の時からずっと阪神間に住んできましたから、馴染みのある地元のような地域なのです。

 

クリニックとして大切にしているのは、
「きちんと、理解してもらえるように」説明すること

クリニックとして大切にされていることを教えてください。

はしもと整形外科リハビリクリニックでは、大切な理念として次の4つを掲げています。

1. これまでの治療経験に基づいた診断から適切な治療法を提供します
2. リハビリを中心とした徹底的な保存治療を行い、患者様一人ひとりの目標に対してスタッフ一同でサポートします
3. 治療としてのリハビリテーションだけでなく、怪我や障害の予防を目的とした運動指導や健康維持に対して取り組みます
4. 地域の基幹病院や大学病院と連携をしながら、質の高い診断、治療レベルを維持します

付け加えるとしたら、しっかりと地域に根付いて、地に足を付けた地域医療をしていくということ。あとは常にアップデートを忘れず、新しい知見や技術、機器を取り入れた治療もやっていくということです。

実際に患者様と接する際に意識していることはありますか?

整形外科の性質上、病態がなかなか判別しない時もありますが、「とりあえず大丈夫」のようなことは言わず、しっかりと「何が悪くて、どうしなければいけないか」をきちんと患者様に情報提供しながら治療を進めるようにしています。言葉を簡単にして、模型なども使って、理解していただけるように説明します。

大学病院のように、あらゆる検査機器があるわけではないので限界はありますが、できるだけ大学病院に劣らないレベルの医療を提供したいと考えています。

患者様の理解は、やはり大切ですか?

はい。「何が何だかわからないが、医師に来いと言われているから来ている」のと、「○○が悪いから、△△を治さないと、□□も治らない。だから今こういうリハビリのために来ている」というのとでは、治療のモチベーションが違います。

 

小規模クリニックだからできる
「密な」リハビリ

リハビリに関して、大切にしていることはありますか?

たくさんありますが、医師の私と理学療法士のスタッフたちとの連携は大切にしていることの一つです。日々の会議に加えて、ほぼ毎週、全体で患者様に関する情報共有をしています。例えば、

「この患者様は○ヶ月ほど様子を見ましたが、改善が見られないので手術を提案したいと思いますが、どうでしょうか?」
「細かな部分を見ると、少しずつ改善が見られています。あともう少し様子を見てもいいでしょうか」

といったディカッションもありますし、

「彼は○月に大会を控えているので、そこまでに、△△と□□のリハビリを行う予定です」
「そういう状況であれば、××を試してみてもいいかもしれません」
「なるほど、プランに加えておきます」

といったディスカッションもあります。こうしたやりとりは、クリニックだからこその良さだと思います。

 

最先端での経験を、地域の皆様に還元したい

最後に、ホームページをご覧の方へメッセージをお願いします

長年、大学病院をはじめとする地域の最先端病院で仕事をした知見を、地域クリニックとして幅広く還元したいと思っていますし、それを通じて、患者様の生活の質(QOL)を少しでも引き上げるお手伝いができたらと考えています。ですから、肩肘を張らずに、緊張せずに、肩や腰、膝の痛みなど、何でも気軽にご相談いただければと思います。

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