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肩の痛みについて
肩は、上腕骨、肩甲骨、鎖骨から構成されています。肩の関節は非常に動かしやすい反面、筋肉などの柔らかい組織だけで繋がっているため、ふとしたことが原因で痛みが生じる部位でもあります。事実、肩の痛みは上腕骨や肩甲骨の損傷、炎症、神経障害など、さまざまな原因によって引き起こされます。
以下のような症状がある場合は、お早めに西宮市のはしもと整形外科リハビリクリニックへご相談ください。
- 肩こりがずっと続いている
- 腕が上がらない
- 肩が動かしにくい
- 肩の痛みが原因で、着替えづらくなっている
- 肩から背中にかけて痛む
- 夜間、肩の痛みが原因で目が覚める など
これらの症状から考えられる怪我・疾患
前述のような症状がある場合は、一般的に次のような怪我や疾患の可能性があります。
腱板損傷
腱板損傷は、肩のインナーマッスルである腱板に起こる損傷で、痛みや肩が挙げられないなどのを引き起こします。急な負荷がかかったり、加齢性のものがあります。適切なタイミングによる治療が必要です。
肩関節唇損傷
肩関節唇損傷は、肩の関節唇という軟骨が関節窩からはがれるという損傷の病気で、肩が抜けそうな感じがしたり、肩をある角度に痛みが出たりします。保存療法や注射、リハビリなどで治療をします。
肩関節周囲炎
肩のまわりの組織が炎症を起こし、肩の痛みや可動域の制限が現れる疾患です。関節の骨、軟骨、靱帯や腱などの老化により、周囲の組織に炎症が起きることが主な原因とされています。五十肩や四十肩も含まれますが、あらゆる年齢層に発生するリスクがあります。一般的な治療方法は運動療法、投薬、電気治療、手術などです。
肩甲骨周囲炎
肩甲骨周辺の筋肉や腱の炎症によって起こる痛みや違和感が特徴的な疾患です。原因としては、肩や腕を上げ下げする動作が多いスポーツや職業、姿勢の悪さなどが考えられます。症状としては、肩甲骨周辺の痛みや違和感、肩の可動域の制限があります。また、腕の動きに制限が生じたり、上腕二頭筋（力こぶ側）や肩甲下筋（肩甲骨の下についている筋肉）で痛みが生じたりします。
治療としては、痛みや炎症の軽減に向けたNSAIDs（抗炎症薬）の使用、運動療法や理学療法、ストレッチ、マッサージが効果的です。重症化した場合は、手術が必要な場合もあります。
頸肩腕症候群
首から肩にかけての筋肉や神経に障害が起こることで、痛みやしびれ、違和感が現れる疾患です。原因としては、姿勢の悪さや首や肩を長時間同じ状態にすること、肩甲骨周囲炎や四十肩、五十肩などの疾患が考えられます。
治療としては、首や肩の筋肉の緊張を和らげるためのストレッチやマッサージ、理学療法、NSAIDs（抗炎症薬）の使用、運動療法が効果的です。また、原因が四十肩や五十肩の場合は、その疾患の治療も必要です。
痛みを和らげるための自己対処法
肩の痛みが軽度の場合は、自宅での対処でも症状が改善する場合があります。肩の痛みへの自己対処法には大きく「休養」「湿布や温冷療法」「筋肉トレーニング」があります。
休養
肩を休めることで、痛みが和らぐことがあります。
湿布や温冷療法
湿布や温冷療法を行うことで、血行を促進することができ、痛みを和らげることができます。
筋肉トレーニング
肩の周りの筋肉を鍛えることで、痛みを軽減することができます。
こんな場合はできるだけ早く当クリニックへ
ただし、自己対処法を行なっても痛みが治らない場合、または痛みが悪化するような場合は、できるだけ早い段階で、はしもと整形外科リハビリクリニックまでご相談ください。
また、以下の症状がある場合も、早めに病院を受診することをおすすめします。
- 痛みが強く、長時間続く
- 腕を動かすことができない
- 肩の関節が外れた
- 肩が腫れている
- 痛みが夜間にひどくなる など
肩の痛みの診断方法
肩の痛みの診断は、医師による検査や触診で行います。具体的には、レントゲン検査、MRI検査、超音波検査（エコー検査）などがあります。
また、肩の痛みの原因を特定するために、痛みがどのような状況で発生するのか、どのような痛みなのか、症状がいつから出ているのかなどの問診も行います。
肩関節の可動域や筋力、特定の動きでの痛みの有無などをチェックし、肩の痛みの原因を特定するために、必要に応じて他の検査や診察を場合もあります。
肩の痛みの治療方法
肩の痛みの治療には、以下のような方法があります。
薬物療法
痛みや炎症を抑えるために、痛み止めや抗炎症薬を処方する場合があります。
理学療法
肩周りの筋肉を鍛えたり、ストレッチなどの運動療法を行ったりすることで、肩の痛みを緩和します。
ブロック治療
肩関節周囲に局所に麻酔薬などを注射を行うことで痛みを軽減する治療方法です。ブロックは特定の神経に作用して痛みをブロックするので、痛みを抑える強い効果があります。
手術
肩の損傷が重い場合や、他の治療が効果的でない場合は、手術が必要な場合があります。
肩の痛みを予防するために
肩は日常的に使う関節なので、一度痛みが出ると完治まで時間がかかる傾向があります。そのため、肩を痛めないための予防も大切です。肩の痛みを予防するためには、以下のような方法があります。
適度な運動
肩まわりの筋肉を鍛えるために、適度な運動をすることが大切です。
正しい姿勢
正しい姿勢を保つことで、肩の負担を軽減することができます。
ゆっくりとした動き
肩の動きをゆっくりとしたものにすることで、肩への負担を軽減することができます。
